モラルハラスメントとは

モラルハラスメント(moral harassment)とは、
言葉や態度等によって行われる精神的な暴力・嫌がらせモラルハラスメントの悩み
のことです。
加害者には自分が精神的な暴力を振るっている
という自覚はありません。
そのため是正が難しいと言われています。

肉体への暴力と違って、精神的な暴力は外から見えにくいものです。
しかし、それが積み重なれば被害者を自殺に追いやることもあるので注意が必要です。

モラルハラスメントの特徴

モラルハラスメント特徴には以下のようなものがあります。

□加害者(・妻)は身近な誰かの非を見つけ、人間的な価値を貶(おとし)めて自尊心を満足させる

□どんな状況であっても、自分より立場の弱い人間に精神的な苦痛を与えて満足する行為はすべてモラルハラスメントと言える

□被害にあっているということに被害者自身が気付きにくく、また生活上あるいは立場上
の理由から、被害者は加害者の支配からなかなか抜け出すことができない場合も多い

以上の場合に当てはまるかどうか、以下のモラルハラスメントチェック表にて
確認してみましょう。

モラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法お問合せモラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法

 

モラルハラスメント・チェック表

最も身近なモラルハラスメントには夫婦の間で行われるものがあります。
この夫婦の間で行われるモラルハラスメントが原因で離婚を考える、あるいは実際に離婚をした人たちもいます。
それでは夫婦間のモラルハラスメントとはどのようなものがあるのでしょうか。
具体的な例をあげてみますので、当てはまるものにチェックしていってみましょう。
夫から妻へ怒る

夫婦間のモラルハラスメントの例 (夫から妻への場合)

□料理がまずいと言う
□妻が謝ってもなかなか許してくれない夫と妻の喧嘩
□体型や行動のことをからかう
□やることなすことが気に入らなくて
文句を言う
□無視をする
□舌打ちをする
□自分が正しくてが間違っていると決めつける
□人前で妻を馬鹿にし笑う
□専業主婦の妻に「主婦は楽でいい」と言う
□妻に働きたいという意思があるにもかかわらず、働くことを禁止したり、
仕事を辞めさせたりする
が妻の行動をすべて決め、把握しないと気が済まない
□家族や友人と会うことさえままならない
□とにかく妻が家から出ることを嫌がる
□気に入らないことがあると怒鳴ったり、物に八つ当たりをして怖がらせる
□妻が体調不良で家事ができない時に、怠けていると責める
が収入を秘密にし、妻には最低限の生活費しか渡さない
の無駄遣いを注意すると「誰がお前を食わせてやっているんだ?」または
「自分の金を自分がどう使おうが自由」などと言う
□「これだから女は」と妻の性別を馬鹿にすることを言う

けち

さてチェック項目に心当たりはあったでしょうか?
なお、上記に当てはまるか否かなどの法律相談に類似した相談弁護士に直接ご相談ください。
上記では夫から妻への場合でしたが、妻から夫への場合ももちろんあります。

恐妻

モラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法お問合せモラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法

モラルハラスメントから引き起こされる色々な悩み

モラルハラスメントに際して、加害者側の巧みな言葉により自分が悪いのだと
思い込まされる被害者は少なくありません。

夫婦の間のことですから、他人に相談することも気が引けてしまったり、
たとえ相談することができても相談相手に理解してもらえなかったり、
(あるいは)に不満を持つことへの罪悪感を感じてしまい苦しい思いをしてしまいます。

そんな思いから体調を崩してしまう方もいます。

モラルハラスメントは治療できるの?

「いつか(あるいは)のモラルハラスメントが治るかもしれない」と
お思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、このモラルハラスメントというものは
している本人が「治したい」と強く思わないことには治療することは難しいのです。

モラルハラスメントにはしている本人に自覚が無いという特徴があるからです。

モラルハラスメントを解決するためには

モラルハラスメントから引き起こされる色々な悩みを解決する
ためには、モラルハラスメントの被害にあっているということに
被害者自身が早く気付くことが重要です。

もしモラルハラスメントにお困りの方がいらっしゃるのなら気づき
専門家相談してみるという考えを持ってみては
いかがでしょうか。
今、自分が夫(あるいは妻)
からされていることはモラルハラスメントなのか、
モラルハラスメントを理由に離婚をすることはできるのか、
疑問に思っていることを思い切って
相談してみてはどうでしょうか。

モラルハラスメントを理解している人に相談したり、
専門家の意見を聞くことによって、
何か解決の方法が見つかるかもしれません。

なお、本ページの内容に関して、法律相談に類似する内容に関しては、直接弁護士の方へご相談ください。


モラルハラスメント・DVを現役離婚専門家が語った

モラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法
Hさん
たとえば妻の家事の細かいことについて、
夫がちくちくと精神的に攻撃
する。「料理がまずい」とか

「掃除のしかたが悪い」とか……
もちろん、妻から夫への場合もあるかと思います。
DVの一種には違いないのでしょうが、
肉体的な暴力と違って外からは見えにくいですよね。


「あんないいご主人、あなたの努力がたりないん
じゃないの?」と言われて苦しんだりするようです。

モラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法お問合せモラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法


モラルハラスメント多いですよね・・・・
昨日来ました。
特にモラルハラスメントの場合 大きく分けて

相談者のタイプが3パターンあります。
1、実際の夫(概ね夫が多い)のモラルハラスメント
に苦しむ妻
モラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法
Mさん

2、自分がモラルハラスメントをしていながら
離婚を避けたいと相談してくるケース  
3、モラルハラスメントを言いながら実際は浮気を隠し 

「性格の不一致」を理由に
分かれようと絵を描く離婚


特にモラルハラスメントが実際に行われている場合は
夫の「ケチ」というのが加わる場合が多いです。
妻に対して 「掃除をしない」とか 「浪費が激しい」とかで実際、
不満にはなっても離婚に至るケースは少なく 本当に離婚になる場合は


生活苦
浮気
ケチ

これが私のところにくる相談に多い案件です。


特に本当にモラルハラスメントをしている男性の場合
奥様にお給料を渡さず 夫が給料も貯金も管理し
妻には最低限の食費のみを渡し 
貯金の金額も明かさないというのが殆どです。

昨日 相談に来られた男性ですが入って来られたとたん
顔を一目見て イヤーな感じがありました。
私は例えどんな相談ごとでも 基本的に相談者の味方に立つという
スタンスで相談に入るのですが こうした男性の場合 自分の事ばかりを
正当化されます。

特に昨日の相談者を例に言いますと


まず離婚が2年半前に成立しており、
養育費を渡しているにも関わらず

妻が8歳の子供と会わせてくれないから面接権を行使しようと

再度調停を掛けたが 以前離婚の際、御世話になった弁護士に
「会わせてくれないなら養育費をストップするぞ」とでも勝手に
言えばいいでしょと言われて、
夫の味方にはならず「何か良い方法をアドバイスしてほしい」と
私に相談してきたのです。

そこで過去離婚した理由とか離婚決着条件などを聞かせてもらったら
どうしても 腑に落ちない部分が出てくるのです。

夫は 妻の親が自分達の家庭に口を出し
家庭を壊され離婚した・・・という

妻の母親に向けた過去の調停陳述書を持参しましたが

妻の実家に引き裂かれるなんて離婚は あまり考えられません。
この離婚のときに弁護士をつけて調停したようで離婚は成立したものの
その後の面接をしてもらえないことの相談に
弁護士にまた相談に乗ってもらうのが
普通なのに 何故か弁護士にもツレナイ扱い。

この理由が判らなかったのですが結婚生活を
聞くうちにこの夫は妻に
生活費は750万の収入の内 200万円しか渡さず
貯金は妻に一切明かさず
金を渡しているから 掃除をしろ 家事を完璧にしろ
買い物はクーポン券を使って
定価でするな・・・・とずーと言い続けたようで要は
妻からの本当の言い分は
「夫のケチに対する自分の不満を聞いて母も離婚を
したらと言ってる」というものです。


だから 相談者は「妻の母親に引き裂かれた離婚」と
心から思っているのかはともかく

離婚理由は 自分がモラルハラスメント
してたなんて自覚はありません。

この人が 子供と面接したいと言ってるのですが
当然妻は夫の顔も見たくないから
仮病を使っても会いたくないし あわせたくないんでしょうね。

それだったら 私の所で面接場所にして 奥様につれてきてもらい
入れ違いで娘さんを迎えにくれば 顔を合わせなくて済むので
協力しますよ・・・・・と、提案したのです。


私は浮気はいけないと思います。
百歩譲って それは例のアニマル説で納得がいきます。
しかし家庭を持ちながら 生活費で嘘をつく夫は
妻に対して愛情もケチなんです。

そんな男に限って 自分を正当化する術は持っている。
このケチは正直、胸が悪くなるんです。
以上 長くなりましたが モラルハラスメントは実際の場合と
浮気の隠れ蓑の場合の2通りがあるという話でしたが
私の愚痴を書いたおかげで長くなりました。


モラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法お問合せモラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法


モラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法
Uさん 
モラルハラスメントもDVの一種ですね。
言葉の暴力としてバカにしたり
無視をしたり。
でも支配関係ができていると
DVの被害を受けている自覚が
持てないことが多いようです。
肉体的な暴力でさえ
「私が悪いから殴られる」

と思いこんでいるケースが多いくらいですから。
バカにされたり
行動を規制されたりネグレクトされることに関しては
DVなんて疑いもしないのでしょう。

まずはDVについて正しい知識をもっていただくこと。
その上でDVはとにかく加害者が悪いことを理解してもらうこと。
そこから始めないといけないでしょうね。

DVには身体的暴力・経済的暴力・
言語的暴力〈正式な言葉は忘れましたが)
がありますが、身体的暴力は
他の人にはわかりやすいし、他の人や特に警察に
も助けを呼びやすい。でもその他のDVは
なかなか他の人には見えず、本人が
苦しみますよね。
モラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法
Nさん 

今、友達で一種の経済的暴力かな??ともいえる相談をずっと受けてます。
でも、これって相談される側も難しくって悩んでます。
離婚の影もチラホラしてるんで、どんなアドバイスがいいのか?

まあ、彼女の場合は債務整理の問題の相談がメインですが、
よくよく聞けば経済的暴力にも入るかも???
でも、本人にはDVの自覚ないし、ましてや夫には
悩んでることをいえないし...



モラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法お問合せモラルハラスメントを行う加害者の特徴・治療方法

戻る

pagetop
離婚協議書・公正証書作成に関する
お問い合わせ
公正証書作成の必要性

離婚と民法条文→